太陽光発電の耐用年数・寿命は?
太陽光発電の寿命・耐用年数は正確に示されているわけではありませんが、メーカーの期待寿命は太陽電池モジュールが20年以上と一般的には言われています。要するに25年から30年程度は発電してくれると予測できます。
しかし、産総研(AIST 独立行政法人産業技術総合研究所)の調査結果では、メガソーラーのなかで、故障が少ないとされている太陽電池モジュールでも、5年以内で約30%の電池モジュールで故障が見つかっているそうです。長期間にわたって安定した発電を期待するのであれば、発電量に注意しながら、気になる現象が確認できた場合は、すぐに点検調査をしてもらえるような電気業者を見つけておく必要はあります。
一方、パワーコンディショナーは保証期間が1年~2年と短いものが多く、有償修理となることが多かったのですが、現在ではパワーコンディショナーも10年保証の対象となり、有償修理・交換のリスクは減りました。ただし11年目以降に運悪く故障してしまうと修理・交換は自己負担になります。
部品交換で済めば、10万円までかけないで直せる場合がありますが、パワーコンディショナーの場合、一度故障すると故障を繰り返し、いつかは交換の必要が出てくることが多いです。パワーコンディショナーの交換費用は維持費としてとっておく必要がでてきます。
余剰電力量計(売電メーター)は、10年ごとに交換することになっており、費用は施主負担となります。これは寿命ということではなく、法的に義務づけられている交換サイクルです。一般的には2万円もしないで取り付けられるアナログメーターですから大したことはありませんが、デジタルメーターを使用している電力会社のものだと大体5万円ぐらいの費用になります。